【ガンダム 水星の魔女】7話までの感想 エヴァみたいになってきた

機動戦士ガンダム 水星の魔女 7話まで見た感想

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』オープニング映像(ノンクレジット)|YOASOBI「祝福」

5年ぶりのガンダム新作として話題になっている『機動戦士ガンダム 水星の魔女』、正直面白い。7話まできても、今なお学園の外で何が起こってるのかよくわからない緊張感が素晴らしい。これまでガンダムに触れたことが無い層がターゲットとのことで、学園モノだったのは面食らったが、前回の6話でついにいつものガンダムらしい展開になってきた(TV放送されなかった0話は、いつものガンダムそのものだったが…)。

ただ最新話まで見て『新世紀エヴァンゲリオン』のいくつかの設定や名シーンが、頭によぎるようになってきた方も多いのではないだろうか。個人的にエヴァっぽいなと思ったシーンや、今後の考察を書いておく

エヴァを感じる要素

まずはエヴァを感じる要素から順番に書いていきたい。

その1:『逃げちゃダメだ』

名言 – 逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ | 新世紀エヴァンゲリオン | Netflix Japan

そもそも親に命令されてガンダムに乗ってるところはかなりエヴァっぽい。またエヴァンゲリオンでは主人公・碇シンジが「逃げちゃダメだ…」と自分を奮い立たせて敵と戦うのだが、水星の魔女でスレッタは「逃げたら一つ 進めば二つ」という言葉を繰り返し唱える公式HPに公開されている原作小説を読むと、どうも母親が自分の意図に沿うように娘を行動させたいがために教えた言葉のようなのだが、魔女の呪いのようにスレッタの行動をコントロールしてしまう。

そういったスレッタと親の関係性は、父親の期待に応えたいために逃げなかった碇シンジを思い出させる。エヴァンゲリオンでは「とある目的」のために、父・碇ゲンドウは息子であるシンジを利用していた。同様に水星の魔女では、母親であるはずのプロスペラが、娘であるスレッタを復讐に利用している(原作小説参照)。

その2:エヴァのシンクロ率と、ガンダムのパーメットリンク

プロローグ(0話)で、母・エレノアはガンダムとの接続(パーメットリンク構築)を試みるが、最終的には娘であるエリクト(4歳)が成功させる。このガンダムとの接続を試行錯誤している展開は、まさにエヴァンゲリオンで見た「シンクロ率上昇!」というアレだ。

ここからはエヴァンゲリオンの重大なネタバレを含むので、未見の方はご注意いただきたい

その3:【考察】ガンダムエアリアルとエリクト・サマヤ

水星の魔女6話冒頭で明らかになった衝撃の事実、それは時系列のズレだ。後輩・ベルメリアがプロスぺラへ「今さら21年前の復讐なんて無意味です」と言っていたが、事件が起こった当時、プロスぺラの娘であるエリクトは4歳だった。単純計算で言えば25歳なっているはずだが、エリクトと同じ見た目であるスレッタは学園入学時点で17歳。恐らくプロローグに出てきた娘とスレッタは、同一人物ではない(5話に出てきた地球寮の占いのシーンでも、スレッタに兄弟がいるという伏線が張られていた)。

6話ではガンダムエアリアルのガンビットから、エリクトのものと思われる姿と声が発せられた。何らかの形でエリクトはガンダムエアリアルの中に存在している。そう思えば、プロスペラがエアリアルを「娘」と呼んでいることにも納得がいく。

名シーン – 碇シンジ、初号機の覚醒 | 新世紀エヴァンゲリオン | Netflix Japan

エヴァンゲリオンを見られた方ならお気づきかもしれないが、実はエヴァンゲリオンも同じく、中に人が同化している。エヴァ初号機であれば、碇シンジの母親が同化しているため、碇シンジとのシンクロ率が高い、という設定になっている。

まだ現時点では予想に過ぎないが、もしエリクト・サマヤがガンダムに同化していて、それが理由でスレッタが上手くガンダムを乗りこなせているのなら、それはまさにエヴァンゲリオン的な展開だろう。エヴァには綾波レイというエヴァと同化した人物のクローンが、エヴァンゲリオンに搭乗するシーンがあるからだ。

その4:「笑えばいいと思うよ」のシーン

エヴァンゲリオンには熱くなったコクピットをこじ開けて、碇シンジが綾波レイを助け出すシーンがある。その場面で出てくるのが「こんな時、どんな顔をすればいいのか分からないの」「笑えばいいと思うよ」という名ゼリフだ。

6話のラストでスレッタがエランを赤くなったコクピットから救い出すシーンでは、まさにそのエヴァの名場面が頭をよぎった。そもそも気弱な主人公(碇シンジ、スレッタ)が、無口なクローン(綾波レイ、エラン・ケレス)を救い出すという構図自体、エヴァから性別を入れ替えたような印象を受ける(正確に言うとエランはクローンではなく、見た目が変わっているだけなのかもしれないが)。

その5:AIに制御奪われたり、野菜育ててたり

3話では父親の命令で、AIに機体の制御を奪われたグエル。あのシーンもエヴァンゲリオンでの既視感があった方も多いのではないだろうか。碇シンジがエヴァンゲリオンの制御を父親に奪われ、友人である鈴原トウジを重症に追いやってしまうシーンがある。

またエヴァンゲリオンでは、重要人物が野菜を育てているのだが、水星の魔女でも育てている(ここまでくると言いがかりだ)。

おわりに

とにかく続きが気になる。エリクト・サマヤはどうなってしまったのか。突如ソロキャンパーになってしまったグエルはどうなっていくのか。こんなに続きの気になるアニメは久々である。

またエヴァを思い出させるという要素すら、製作陣が仕掛けたブラフの可能性がある。実際には全く違うトリックで、時系列のズレが説明できてしまうかもしれない(恐らくガンドアームを装着すると老化しにくくなるため、そのあたりからも時系列と見た目の年齢がずれていく)

個人的には製作に入っている富野由悠季にはアンチエヴァでいてほしいし、そういう展開を期待してたりする。ただプロローグ(0話)がエヴァの旧劇すぎたんだよな…

また気になるポイントが出てきたら感想を書いていきたい。それでは。

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